サラリーマンが起業を考える時

サラリーマンが起業を考えるとき

起業のための自己資金

資金調達というのは、自己資金以外の事業のための資金をどこから引っ張ってくるかということです。
では、自己資金というのは、どういう類のお金でしょうか?

というのも、自己資金と呼ばれるものには幾つかの種類があります。
そして、誰を相手に「自己資金」なのかは、微妙に異なります。
(”微妙”なのか”かなり”なのかは個人の受け止め方や状況により変わるかもしれませんが)

まず、完全に自分で稼いだり、当てたり、相続したお金。
自分名義の口座にあるという資金を起業して事業のために使うという場合、これは誰の目から見ても自己資金です。
大威張りで「自己資金だ!」と言ってください。

それから、誰かがあなたに「起業するなら」とくれたお金。
これも誰から見ても自己資金です。もらったのなら、法的関係としてはあなたのお金です。ただし、贈与税の話は忘れずに考えておいてくださいね。とにかく、これは正真正銘のあなたの自己資金です。

それから、株式会社などで、資本として出資してもらったお金。
あなたとしては、考え方はいろいろあるでしょう。もらったと言っても、個人としてのあなたにもらったわけではありません。
しかし、資本として会社に入れてもらうお金というのは、あなたがどう思うかは別にして、会社としては”もらった”お金です。返す必要のないお金です。
しかし、あなたが個人としてもらったわけではなく、会社に資本として入れてもらったお金だとすると、それと引き換えにあなたは会社の一部を出資してくれた人に渡しているのと同じです。
資金を資本として入れてもらうということは、入れてもらった比率によって権利行使されることです。株式会社は株主のものです。株主総会を開くことを求められたり、決算の内容を開示したりする必要があります。また、配当を要求されることもあります。
株式会社は株主のものであって、社長のものではありません。
あなたが会社の全てを思い通りにしたいなら、出資を受け入れるのは慎重にした方がよいかもしれません。
しかし、この資本に入れてもらうお金はあなたや出資者の気持ちに関わらず、第三者には完全に自己資金と見えます。

次は、誰かがあなたが事業をやるならと貸してくれたお金。あなたにとっては、借りたお金ですから、全力で返済しなくてはならないお金で、自己資金と胸を張れないかもしれません。
しかし、あなたが自分の信用で借用し、それを事業資金として充当できるお金なのですから、この資金も第三者から見れば、あなたの自己資金です。

私は、もし、誰かに借用するのであれば、資本に入れてもらうよりも、個人で借用する方がよいと思います。
資本に入れてもらうのであれば、返済を求められることはありませんが、あなたが個人で借用する資金の場合は、あなたがあなたの責任で返済しなければならないお金です。
一瞬、迷わないとは言えません。
しかし、経営の自由度は大事です。
意思決定するのに、誰かに相談しなければならないとしたら、それは事業の大きな足かせになります。

資本に入れてもらったお金は、もちろん、返済不要の資金です。しかし、もし、会社に万一のことがあった時には、責めを負うことになりませんか?
資本に入れた資金は株主と引き換えになっていると正確に理解してくれている機関投資家でも当たりはきついです。
それが友人や知人だったら、あなたとしては、放っておくわけにはいかないでしょう。感情って、そういうものだと思います。

理不尽ですけどね、お金に絡むところはそういうものだと思います。
難しいです。

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